第50回「現代社会を考える談話会」(6月4日)のご案内
テーマ 『140字の戦争』―「パンドラの箱」は開けられた(「行き詰まる現代日本政治」シリーズ)
担当者 依田 博氏の紹介
1944年生まれ。政治学専攻。
内容要旨
2022年2月24日、ロシアが開始したウクライナ侵略戦争は、国際政治の新たな段階、つまり国際秩序の極度の不安定化の段階へと世界を導くこととなった。そして、戦争も、物理的な破壊だけではなく、特にインターネットを使った情報戦が戦争の様相を一変させている。ウクライナへのロシアの侵略戦争は、2014年のクリミア併合よりも前に仕掛けられたサイバー攻撃ですでに始まっていた。従来の戦争と違って、その開始と終わりもさることながら、戦争にすでに巻き込まれているのかどうかの見極めが極めて困難な時代となった。安倍晋三首相(当時)は、2018年10月の第4次内閣(第1次改造)で、インターネット・コミュニケーションについてまったく無知な桜田義孝衆議院議員(当時)をサイバーセキュリティ担当大臣として起用した。この能天気な政治家たちに日本は指導されている。談話会では、ハイブリッド戦争といわれる現代のサイバー空間での戦争を含む国際政治の諸相を紹介したい。
主な参考文献
- 志田淳二郎(2021)『ハイブリッド戦争の時代—狙われる民主主義』並木書房。
- 廣瀬陽子(2021)『ハイブリッド戦争―ロシアの新しい国家戦略』講談社(講談社現代新書)。
- パトリカラコス,デイヴィッド、江口泰子[訳](2019/2019)『140字の戦争―SNSが戦場を変えた』早川書房。
- ジョン・J・ミアシャイマー、奥山真司[訳](2012/2017)『なぜリーダーはウソをつくのか―国際政治で使われる5つの「戦略的なウソ」』中央公論新社(中公文庫)。
など
要項
日時 2022年6月4日(土)午後2時半から5時
場所 フォーレス鞍馬口1階(鞍馬口通り烏丸西入小山町224-1、地下鉄鞍馬口駅西北出口の西側になります)
定員 充分な話し合いができるように、約15名(先着順)とします。
会費 1回1500円(会場費、資料準備費、茶菓代など)
予約 電話:075-411-4970 Fax:075-411-4976
Eメール:qualityoflife@shimei.club、加茂:nkamo1118@kyoto.zaq.jp
終了後、南座近くの居酒屋で、懇親会を開きますので、多数ご参加ください。
なお、この談話会を含めて、NPO法人紫明倶楽部が関わるさまざまな事業・催し物については、http://www.shimei.club をご覧ください。