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2017-02-15

2月25日(土)「生きる力を育てる法律講座」開催します

紫明会館では、「生きる力を育てる法律講座」と題して、月1回、3か月間の講座を行います。
それぞれに対象とする子供さんの年齢を決めました。
年齢ごとに、理解して頂くための伝え方が違うからです。
私たちの想いは・・・
大切な子供の命を守ること。
そのために、親子で法律(や社会のルールの意味)を、勉強していきましょう。

<第2回のテーマ>
家庭や学校における規則・ルールに始まって、国家・社会の法制度に理解を広げていきます。
学校のルールは何のためにあるのでしょうか。皆が楽しく学校生活を過ごすためではないでしょうか。先生や保護者は、生徒たちがより豊かな学校生活が送られるように規則・ルールを作る。この場合に、実際に学校やクラスにいる生徒たちの意見も取り入れることの意味を考えてみたいと思います。
国家の根本法である憲法とはどういうもの?。憲法が簡単には変更できなくなっているのはなぜでしょうか。他の法律と憲法の関係、警察、裁判所の役割など。子どもが児童虐待、児童ポルノなどの被害者になったり、罪の意識もないままに窃盗などをしてしまう危険性についても、注意を喚起しておきたいと思います。

※テーマは小学5・6年生向きですが、参加はどなたでも可能です。
[講師よりメッセージ]

「親と子の法律教室」とはとても堅苦しく、また聞き慣れない表現です。まず、子どもには法律はほとんど関係がないと思われますし、親と子の間に、法律が介入してくることにも違和感があるでしょう。ただ、20世紀後半から、世の中が大きく変わったために、家族も学校教育も以前とはかなり異なる状況におかれ、子どもをもつ家庭と学校は、多くの新しい課題に直面しています。そして、そのような課題を整理し、克服していく上では、親と子が最小限の法律の知識を身につけることが必要になっているのです。

 子どもに関わって法律的に問題になるものの一つは、児童虐待、児童ポルノなど、子どもが被害者になるケースです。子ども同士のいじめは、法律による解決は難しく、教育に多くを期待せざるをえませんが、悪質ないじめの場合には、加害者である子どもの親の責任が問われることがあります。子どもが加害者になるケースは、いくつかの悲惨な事件がマスコミによって大きく取り上げられた影響で、近年激増しているような印象がありますが、専門家の見解や統計データでは、日本の少年の非行は以前と比べて量的に増加したとか、凶悪化したという見方は否定されています。ただ、社会の情報化、機械化、国際化が子どもの非行を誘発する危険性は増大しており、このような状況をしっかり把握しておくことは大事だと思います。

 法律は規則を押しつけるものですから、個人の自由を制限するという働きをもちます。なぜこのような法律が必要なのかを理解することは、民主主義社会に暮らす私たちにとって非常に大事です。この教室では、親と子が話し合って、子どもを保護してくれる法律についての理解を深めることを主な目的にしています。関連する法律はたくさんありますから、知らないことが多いのは当たり前です。皆さんが率直に自分の意見を述べていただくように期待します。

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