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2016-12-24

1月28日(土)「生きる力を育てる法律講座」開催します

紫明会館では、「生きる力を育てる法律講座」と題して、月1回、3か月間の講座を行います。
それぞれに対象とする子供さんの年齢を決めました。
年齢ごとに、理解して頂くための伝え方が違うからです。
私たちの想いは・・・
大切な子供の命を守ること。
そのために、親子で法律(や社会のルールの意味)を、勉強していきましょう。

<第一回のテーマ>
家庭や学校におけるきまり、ルールを取り上げて、なぜそれが必要か、だれが決めるか、それを守らなければならないか、などについて話し合います。具体的な事例としては、いじめをどのようにしてなくせるか、という問題も取り上げる予定です。元京都女子大学教授法学部部長平野充好先生をお迎えし、親子で一緒に考え、勉強しましょう。
※テーマは小学3・4年生向きですが、参加はどなたでも可能です。
[講師よりメッセージ]

「親と子の法律教室」とはとても堅苦しく、また聞き慣れない表現です。まず、子どもには法律はほとんど関係がないと思われますし、親と子の間に、法律が介入してくることにも違和感があるでしょう。ただ、20世紀後半から、世の中が大きく変わったために、家族も学校教育も以前とはかなり異なる状況におかれ、子どもをもつ家庭と学校は、多くの新しい課題に直面しています。そして、そのような課題を整理し、克服していく上では、親と子が最小限の法律の知識を身につけることが必要になっているのです。

 子どもに関わって法律的に問題になるものの一つは、児童虐待、児童ポルノなど、子どもが被害者になるケースです。子ども同士のいじめは、法律による解決は難しく、教育に多くを期待せざるをえませんが、悪質ないじめの場合には、加害者である子どもの親の責任が問われることがあります。子どもが加害者になるケースは、いくつかの悲惨な事件がマスコミによって大きく取り上げられた影響で、近年激増しているような印象がありますが、専門家の見解や統計データでは、日本の少年の非行は以前と比べて量的に増加したとか、凶悪化したという見方は否定されています。ただ、社会の情報化、機械化、国際化が子どもの非行を誘発する危険性は増大しており、このような状況をしっかり把握しておくことは大事だと思います。

 法律は規則を押しつけるものですから、個人の自由を制限するという働きをもちます。なぜこのような法律が必要なのかを理解することは、民主主義社会に暮らす私たちにとって非常に大事です。この教室では、親と子が話し合って、子どもを保護してくれる法律についての理解を深めることを主な目的にしています。関連する法律はたくさんありますから、知らないことが多いのは当たり前です。皆さんが率直に自分の意見を述べていただくように期待します。

 

<小学校34年向け講座の趣旨>

 このクラスでは、法律に直接に触れるのではなく、家庭や学校における規則・ルールを主に取り上げる。そのために、まず、けんかとその解決の仕方について考える。人は社会的存在であり、他人との関わりなしには生きていけない。家庭でも、クラスでも、学校でも、社会でも同じである。他者との関りがあるから、もめごとやけんかが起こる。問題はそのもめごとやけんかをどのようにして解決するかである。

 もめごとの解決方法がルール、きまりという形で現れる。自分の家庭には、どのようなルールがあるか、だれがそれを決めるのか、子どもはそのルールをどう思っているか。学校についても、どのような規則があり、だれが決定しているのか、ルールの決定に保護者や生徒が関与してもいいのは、どのような場合か、などが問題になる。社会のルールについても、交通規則など、自分の身を守るためにどうしても必要なものをきっかけにして、関心を広げていきたい。

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