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2017-01-01

1月22日(日)13:00~紫明会館哲学講座

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~紫明会館哲学講座~

・1月22日(日)

<第一部>13:00~15:00

京都大学大学院文学研究科プロジェクト

「京都で学ぶ人文学」哲学カフェ

テーマ「肉食は悪い事なのか」

紫明会館1Fデイルーム

参加費無料

講師:呉羽 真先生(京都大学宇宙総合学研究ユニット・特定研究員)

「講師よりメッセージ」

肉食に関する倫理学の問題について、参加者の皆さんと議論します。

動物をどう扱っているかは社会が道徳的かどうかの試金石だと言われます。

しかし、動物の肉を食べるという、多くの人々が自然だと思っている行為が問題視されるとすれば、どうでしょうか。

動物倫理学の基本的な考え方を紹介し、また宮沢賢治の小説(「ビジテリアン大祭」)や藤子・F・不二雄の漫画(「ミノタウロスの皿」)を題材に取り上げて一緒に考えてもらいます。

(取り上げる漫画作品はカニバリズムをテーマにしたややショッキングな内容なのでご承知おきください。なお、屠殺現場などの画像や動画は使用しません。)

参加無料

事前申込なしに当日ご参加くださることもできます。準備の都合上、下記のいずれかに予約してくだされば助かります。よろしくお願いします。

京都大学大学院文学研究科 応用哲学・倫理学教育研究センター(CAPE)事務局

cape-seminar@bun.kyoto-u.ac.jp

Q複数の視点で考えるカフェ(菊地建至)

kiku.yuukou@gmail.com

 

◆「京都で学ぶ人文学」の次回は、21913時から15時まで、同会場で、君嶋泰明氏(京都大学)を講師に迎え、開催します。テーマ等、詳細は、後日発表します。

<第二部>15:30~17:15

「紫明会館哲学講座」~探Q複数の視点で考えるカフェ~

テーマ「法と道徳 ~具体的な事例に即して~」

紫明会館1Fデイルーム

参加費1,500円

話題提供  加茂直樹(京都教育大学名誉教授)

司会者   藤田大雪(京都光華女子大学講師)

「講師よりメッセージ」

「法と道徳」の第1回では、社会の二大規範である法と道徳がどういう点で異なり、またどのように関わり合うかについて、話題提供をし、参加者のご意見を伺いました。1月のカフェでは、二つの規範が正不正、善悪を区別するときの基準・原則は何かについて、現代の日本でも社会的な争点になっているような具体的なテーマと関連させながら、話し合っていきたいと思います。

 ただ、これについても、内容が多岐にわたりますので、ゆっくり議論していただくために、2回(1月と318日)に分けて取り上げることにします。 

以下は122日の内容目次です。

1     法と道徳はそれぞれどのような役割を果たしているか。これについては、前回に扱いましたが、その内容を大まかにまとめておきます。――サンクション(賞罰)の違い、内面性と外面性、社会道徳と個人道徳、良心

2      危害原則。もっとも重要な基準になるのは、19世紀半ばにJS・ミルが提起した(私的)危害原則で、「規範が個人の行為に干渉できるのは、その行為が他者(others)に危害(harm)をもたらす場合だけである」という原則です。――同性愛行為、売買春

ただ、ミルの時代よりも複雑多様化した現代においては、危害原則だけでは不十分になり、これを補足するいくつかの原則の導入が必要になっています。

3 パターナリズム(paternalism)。個人が自分自身に害を加えることを禁止できるか。――自殺未遂、自殺幇助、安楽死、未成年者の保護、自律、自己決定の自由

4 他者とは何か。――人工妊娠中絶、脳死移植、動物実験、菜食主義(vegetarianism

 

☆なお、その次の回のテーマは「不快原則」、「公的危害原則」、「民事法による規制」などで、関連する具体的な事例はポルノ、喫煙、脱税、兵役拒否、テロリズム、不倫、離婚理由などです。

5 不快原則。軽い危害でも禁止すべきか。全面的な禁止ではなく、制限で十分な場合がある。――喫煙、飲酒、ポルノ的表現、表現の自由

6 公的危害原則。特定の他者に対する危害ではないが、社会に危害をもたらす行為に対し

ても、規制は必要である。――脱税、密輸、公共物の損壊、秘密漏洩、兵役拒否、テロリズム、確信犯

7 民事法による規制。民法などの民事法では、刑事法とは異なる仕方で、行為を規制している。――不倫(婚外性交)、離婚理由、不法行為、損害賠償

 さらなる諸問題:プライバシー、ジェンダー、さまざまな差別、相続、贈与、障害者の保護、未成年者の保護など

お申込み:075-411-4970 特定非営利活動法人 紫明倶楽部
qualityoflife@shimei.club

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