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2025-01-22

第78回「現代社会を考える談話会」(2025年2月1日)のご案内

テーマ 治安維持特別機動部隊〈新選組〉

主催  NPO法人 紫明倶楽部

担当者 黒澤 晃:1943年生。成蹊大学政治経済学部卒。昭和鉄道高校社会科専任講師。アフガニスタン、アルジェリア、イラン、アイスランド、ヨーロッパ等を旅する。書店経営。ダン科学。ふだん記全国グループに参加。

内容要旨

河合隼雄氏(臨床心理学者)は「生きるとは、自分の物語をつくること」と述べている。新選組を創った幹部も隊員も、自分の能力に応じた物語を紡いだのである。

彼ら(近藤・土方)の物語の舞台は、徳川封建期の終末にあり、既に徳川の統治力は手のほどこしようもなかったという認識は、彼らにはなかった。

それどころか、幕末の混乱を「乱世の再来」とする考えが濃厚だった。新選組の剣術能力(真剣による戦闘力)は、群を抜いていた。留意点は、近藤・土方の戸籍(人別)は農民であり、それ故正式な武士に強くあこがれていた点にもある。

幹部も含め主たる隊員は浪人(失業中の武士)であった。折しも、幕府が「浪士組」を募集していた。上洛する将軍警固と京の治安維持であった。浪士は、幕末の混乱を「乱世」と思い定め、此の風雲に乗ろうとした物語である。ただし事実の物語である。

(2025.1.13. 黒澤 晃)

参考文献

司馬遼太郎『燃えよ剣』(上・下)、新潮文庫、1972。

中村彰彦『新選組全史 幕末・京都編』、角川文庫、2015。

菊池明『土方歳三日記』(上・下)、ちくま学芸文庫、2011。

浅田次郎『新選組読本』、文春文庫、2007。

同上『壬生義士伝』(上・下)、文春文庫、2002。

 日時  2月1日(土)午後2時半から5時

 場所  フォーレス鞍馬口1階(鞍馬口通り烏丸西入る一筋目上る)

 定員  充分な話し合いができるように、約15名(先着順)とします。

 会費  1回1500円(会場費、資料準備費、茶菓代など)

 予約  電話:075-411-4970 Eメール:qualityoflife☆shimei.club(☆を@に置き換えて送信ください

 終了後、南座近くの居酒屋で、懇親会を開きますので、多数ご参加ください。

なお、この談話会を含めて、NPO法人紫明倶楽部が関わるさまざまな事業・催し物については、http://www.shimei.club をご覧ください。

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