第78回「現代社会を考える談話会」(2025年2月1日)のご案内

テーマ 治安維持特別機動部隊〈新選組〉
主催 NPO法人 紫明倶楽部
担当者 黒澤 晃:1943年生。成蹊大学政治経済学部卒。昭和鉄道高校社会科専任講師。アフガニスタン、アルジェリア、イラン、アイスランド、ヨーロッパ等を旅する。書店経営。ダン科学。ふだん記全国グループに参加。
内容要旨
河合隼雄氏(臨床心理学者)は「生きるとは、自分の物語をつくること」と述べている。新選組を創った幹部も隊員も、自分の能力に応じた物語を紡いだのである。
彼ら(近藤・土方)の物語の舞台は、徳川封建期の終末にあり、既に徳川の統治力は手のほどこしようもなかったという認識は、彼らにはなかった。
それどころか、幕末の混乱を「乱世の再来」とする考えが濃厚だった。新選組の剣術能力(真剣による戦闘力)は、群を抜いていた。留意点は、近藤・土方の戸籍(人別)は農民であり、それ故正式な武士に強くあこがれていた点にもある。
幹部も含め主たる隊員は浪人(失業中の武士)であった。折しも、幕府が「浪士組」を募集していた。上洛する将軍警固と京の治安維持であった。浪士は、幕末の混乱を「乱世」と思い定め、此の風雲に乗ろうとした物語である。ただし事実の物語である。
(2025.1.13. 黒澤 晃)
参考文献
司馬遼太郎『燃えよ剣』(上・下)、新潮文庫、1972。
中村彰彦『新選組全史 幕末・京都編』、角川文庫、2015。
菊池明『土方歳三日記』(上・下)、ちくま学芸文庫、2011。
浅田次郎『新選組読本』、文春文庫、2007。
同上『壬生義士伝』(上・下)、文春文庫、2002。
日時 2月1日(土)午後2時半から5時
場所 フォーレス鞍馬口1階(鞍馬口通り烏丸西入る一筋目上る)
定員 充分な話し合いができるように、約15名(先着順)とします。
会費 1回1500円(会場費、資料準備費、茶菓代など)
予約 電話:075-411-4970 Eメール:qualityoflife☆shimei.club(☆を@に置き換えて送信ください
終了後、南座近くの居酒屋で、懇親会を開きますので、多数ご参加ください。
なお、この談話会を含めて、NPO法人紫明倶楽部が関わるさまざまな事業・催し物については、http://www.shimei.club をご覧ください。
