2017-04-11

7月8日（土）13：30現代社会を考える談話会

「趣旨説明」　

最近は国内でも国外でも毎日のように、政治的、軍事的、経済的、社会的な醜い紛争や悲惨な事件が起こり、不信と不安に充ちた状況の中で、人心の荒廃が目立ってきています。そして、このような事態は現代社会の複雑に絡まり合った構造から生じてくるのですから、私たち個人の力では、これを克服することは至難であると思われます。しかし、諦めからは何も生まれてきません。私たちは、より若い世代の人たちに少しでも住みよい世界を引き継いでもらえるように、微力ではあっても努力すべきであると思います。

この談話会では、現代社会を形作っているさまざまな制度、領域を順次に取り上げて、できるだけ客観的・具体的な事実に基づいて議論し、そのような作業を通じて、現代社会を立体的・総合的に理解することを目指します。もちろん、これはたいへん難しい仕事です。この目的をどれだけ達成できるかは、参加者の皆さんの熱意と努力にかかっています。老若男女・経歴・専門を問わず、問題に関心をもつ方々が積極的に参加してくださるよう願っています。

　4月から7月までの第1期の談話会は、毎月1回、原則として第2土曜日の午後に開きます。「医療Ⅰ」と「医療Ⅱ」に次ぐ第3回は「家族」がテーマでした。第4回は「子育て困難と子どもの貧困」を取り上げます。各回の責任担当者が、資料準備と問題点の整理に当たります。第1期については、企画責任者の加茂直樹（京都教育大学名誉教授、社会哲学）が担当します。