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2025-03-04

第80回「現代社会を考える談話会」(2025年4月5日)

テーマ: トランプ時代(?)―再びユーラシア・グループ・レポート 

主催: NPO法人 紫明倶楽部 

担当者: 依田博(政治学専攻)

 内容要旨 

第79回の談話会では、ユーラシア・グループ(米国のコンサルタント)が発表した世界の“TOP RISKS 2025(世界の10大危険)”のうち、無秩序化する国際社会と百花繚乱のAI開発を取り上げた。参加者による積極的な発言もあり、会は大いに盛り上がった。会の終了後に、談話会メンバーの関心を刺激する項目がほかにもあり、次回談話会で引き続き“TOP RISKS 2025(世界の10大危険)”を取り上げてはどうかとの意見がでた。たまたま談話会の開催日3月1日(米国時間は2月28日)に、トランプ大統領とゼレンスキー大統領との交渉が「口論」というかたちで決裂するという「事件」を目撃したことから、次回談話会で「リスク10」のうち、トランプ大統領にかかわるもの(リスクNo.2、4、10)をとりあげることとした。
3月1日の交渉に臨んだトランプ大統領とゼレンスキー大統領の立場の違いは明確である。トランプは、まず「停戦」の実現を最優先し、そのためにはレアアースの採掘権にかかわる利権を米国に与え、米国企業が採掘に関わることによるロシアが侵略を停止するので、ウクライナの安全は「自動的に」保障されるとしている。またロシアへの一部領土の割譲も認める。ただし、米国の軍事的関与による安全保障には言及しない。アメリカは、ヨーロッパ、特にロシアとの軍事紛争に直接的には関わりたくない。これに対して、ゼレンスキーは、ロシアの侵略を認めるいかなる「停戦」は受け入れがたく、ウクライナの安全保障を最優先し、あわよくばNATO加盟を実現したい。レアアースの採掘問題はウクライナの安全保障の約束後の交渉事項であるとしている。アメリカがウクライナへの軍事支援を縮小ないしは打ち切りによって、第一・二次世界大戦の再現とならなければよいのだが。
なお、3月1日の第79回談話会にご参加いただいたメンバーで、4月5日の第80回にご出席いただくときは、第79回でおくばりした「ユーラシア・グループTOPRISKS2025」のみをご持参いただきますよう、よろしくお願いいたします。

参考文献資料
『ユーラシア・グループ TOP RISKS 2025』
https://www.eurasiagroup.net/siteFiles/Media/files/TopRisks2025JPN(1).pdf
【やり取り全文・前編/中編/後編】トランプ氏 ゼレンスキー氏 なぜ口論に
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250302/k10014737411000.html
ウイキペディア「ドナルド・トランプ」
https://ja.wikipedia.org/wiki/

 日時  4月5日(土)午後2時半から5時

 場所  フォーレス鞍馬口1階(鞍馬口通り烏丸西入る一筋目上る)

 定員  充分な話し合いができるように、約15名(先着順)とします。

 会費  1回1500円(会場費、資料準備費、茶菓代など)

 予約  電話:075-411-4970 Eメール:qualityoflife☆shimei.club(☆を@に置き換えて送信ください

 終了後、南座近くの居酒屋で、懇親会を開きますので、多数ご参加ください。

なお、この談話会を含めて、NPO法人紫明倶楽部が関わるさまざまな事業・催し物については、http://www.shimei.club をご覧ください。

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