第43回 「現代社会を考える談話会」(7月3日に順延)のご案内

第43回 「現代社会を考える談話会」は、5月1日から7月3日に順延いたします。
主催 NPO法人 繁明倶楽部
テーマ 「フェイクニュースとの付き合い方」
担当者 依田 博
1944年生まれ。政治学専攻。
内容要旨
「フェイクニュース」とは、「ニュース報道の体裁で拡散される虚偽のしばしば扇情的な内容の情報」(笹原和俊、p.13)をいうが、こうした情報が飛び交うことには、現代社会が抱えているさまざまな問題がかかわっている。フェイクニュースそのものは、決して新しいものではない。「陰謀渦巻く」政治の世界では、それは常套手段の一つであった。だが、現代のフェイクニュース問題は、これまでのものとは次元が異なっている。それは、一部の政治的有力者(組織)に限られていた情報発信の主体が一般大衆にまで広がり流通する情報量が爆発的に増大したことにある。つまり、第一に、誰でもが情報発信主体となるとことができ、第二に、その情報がインターネット(SNS)という格安の手段で、かつ速やかに世界の隅々まで拡散させることができる。そこにフェイクニュースが関わってくる。この事態は、政治の世界においてこれまでにあった利益集約(多種多様雑多な利害関係を整理し、まとめること)システムを混乱させている。いいかえれば、社会での合意や同意の形成が難しくなってきている。
談話会では、
はじめに:なぜ「フェイクニュース」を取り上げるのか?、Ⅰ.フェイクニュースとはなにか?、Ⅱ.ファクトチェックの実際(以上、本日)、Ⅲ.フェイクニュースが社会にもたらすもの(未定)、
という構成で話題を提供する予定です。
話題のための主な参考文献
- ミチコ・カクタニ、岡崎玲子[訳](2019)『真実の終わり』集英社。
- 笹原和俊(2018)『フェイクニュースを科学する――拡散するデマ,陰謀論,プロパガンダのしくみ』化学同人(DOJIN選書)
- 佐藤卓己(2019)『流言のメディア史』岩波書店(岩波新書)。
- 立岩陽一郎/楊井人文(2018)『ファクトチェックとは何か』岩波書店(岩波ブックレット)。
など
要項
新しい会場に変更になりました。地下鉄鞍馬口駅西北出口の西側です。
日時 7月3日(土)午後3時から5時
場所 フォーレス鞍馬口1階(鞍馬口通り烏丸西入小山町224-1)
定員 充分な話し合いができるように、約15名(先着順)とします。
会費 1回1500円(会場費、資料準備費、茶菓代など)
予約 電話:075-411-4970 Fax:075-411-4976
Eメール:qualityoflife@shimei.club、加茂:nkamo1118@kyoto.zaq.jp
終了後、南座近くの居酒屋で、懇親会を開きますので、多数ご参加ください。
なお、この談話会を含めて、NPO法人紫明倶楽部が関わるさまざまな事業・催し物については、http://www.shimei.club をご覧ください。
終了後 南座近くの居酒屋で、懇親会を開きますので、多数ご参加ください。